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Crassula umbella

クラッスラ ワインカップ

Crassula umbella  クラッスラ ワインカップ

クラッスラ属有数の珍奇種、クラッスラ・ウンベラ “ワインカップ”

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price : ¥17,100

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ラッスラ属有数の珍奇種、“クラッスラ・ウンベラ”、通称“ワインカップ”です。


南アフリカ - 西ケープ州東部の山岳地帯を中心として、内陸部に広がるリトルカルー高原一帯が主な原産です。
また、一部の個体群が北ケープ州のカミエスベルフ(Kamiesberg)から、西ケープ州のシデールベルフ(Cedarberg)にかけて確認されています。

砂利や小石が多く含まれた山の斜面の岩陰や、丘陵から突き出した岩の割れ目や窪みなどに自生しています。

種小名の 'umbella' は、ラテン語で“日傘”という意味があり、ワインカップの独特の葉の形状を指しています。
また、 'umbella' には“散形花序の”という意味もあるため、もしかしたらこちらを指しているのかも知れません。

日本ではその葉の形から“ワインカップ”という通称でマニアの間で非常に人気があります。

種小名や通称から想像できるとおり、カップ状、もしくは傘のような独特の葉の形状が特徴の小型の塊根性クラッスラです。

なかなかここまでインパクトのある葉っぱを持った植物も珍しいのではないでしょうか?
半砂漠の乾燥地に自生しているので、水や露を効率よく集めるためにこんな形状になったのかも知れません。

明るいグリーンをした光沢のある葉は肉厚で、表面には葉脈が浮かびあがります。
枝はなく、地面から垂直に茎が生え葉を展開しますが、大きく成長すると葉の上にさらに葉を伸ばし、葉が何段か重なるように生える場合もあります。
その様子はまるで噴水のようです。

地面の下には小さな塊根を形成し、気温が上がり始めるととすべて葉を落とし、塊根だけになって休眠します。

成長期がピークを迎えたころになると葉の中心から花茎を伸ばし、放射状に花柄が延びたような花(散形花序)を咲かせます。
花が咲くとワインカップのユニークな見た目にさらに拍車がかかりますね。

成長期は旺盛に葉を伸ばしますが、葉が何枚も生えた群生した姿を見るには塊根が大きくなるのを待つ必要があります。
塊根はなかなか大きくならないので、長い年月をかけ気長に育てましょう。

ちなみにワインカップは自生している地域によっての変異が大きく、葉の形状にも様々なタイプがあります。

一般的には葉のフチが反りかえって中心が凹んだカップ状をしていますが、葉のフチが凹まず傘のような形状のもの(パラソルタイプ)をしている場合もあります。
また、Wolfberg(ウォルフバーグ)に自生する個体群は2枚の葉を相対して生やし、葉も平たくて“ワインカップ”とは程遠い形状をしています。
どちらかというと同属の 'Crassula capensis'(クラッスラ・ケーペンシス)に近い形状ですね。
葉の大きさも“ワインカップ”と呼ばれるタイプは10cmほどの大きさになるのに対して、この相対葉タイプは3-4cmほどの大きさにしかなりません。

とても魅力的な“クラッスラ・ウンベラ”ですが、葉挿しで増やすことも可能です。
ただし難易度は高く、塊根が形成される前に休眠期に入り夏を越せずそのまま枯れてしまうことが多いようです。
なるべくなら塊根が形成され、日本の厳しい夏を越した経験をもった株を購入するようにしましょう。


【サイズ】

鉢サイズ:約7.5cm

【科・属】

Crassulaceae Crassula
ベンケイソウ科クラッスラ属

【原産地】

南アフリカ - 西ケープ州 リトルカルー高原一帯

【置き場所】

成長期である秋から春までは適度に遮光した明るい環境で管理します。
日光が弱いと、葉が徒長してだらしない姿になります。

ただし、あまり日光が強い場合は葉が焼けてしまう場合があります。
株の状態を見ながら寒冷紗で遮光したり、日光にあたる時間を調節して適度な日差しに調節しましょう。

また風通しが悪い場合も茎が伸びてしまいます。
クラッスラ・ウンベラのみっちりと林立した株姿を楽しむためにも適度な日光と通風は確保しましょう。

完全な冬型種であるクラッスラ・ウンベラは高温と蒸し暑さに弱いので、休眠に入る夏は風通しの良い涼しい場所で管理します。
通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると暑さによるダメージを減らすことができます。

【水やり】

成長期の秋と春は土が乾ききる前にたっぷりと水やりします。
旺盛に成長している場合は意外に水を好むため、土が完全に乾燥しきらないように注意しましょう。

クラッスラ・ウンベラは冬型種ですが、寒さが厳しくなる厳冬期は若干水やりを少なめにします。
蒸し暑くなり始めた頃から徐々に水やりを控え、葉が枯れた以降は涼しくなるまでは断水気味に管理します。

暑い時期は基本的に断水しますが、月に1、2回ごく少量の水やりをすると小さな塊根の枯死が防げます。
その際はよく風のとおる涼しい夕方以降に用土を軽く湿らす程度に水やりし、朝までには用土が乾いているぐらいを目安にしましょう。

【肥料】

成長期の秋に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

クラッスラ・ウンベラは涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
寒さよりも夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。