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Gethyllis britteniana

ゲチリス・ブリッテニアナ

Gethyllis britteniana ゲチリス・ブリッテニアナ

怪しい葉鞘の模様が魅力的なゲチリス・ブリッテニアナ

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price : ¥17,700

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しい葉鞘の模様が魅力的なケープバルブ、“ゲチリス・ブリッテニアナ”です。


南アフリカ - 北ケープ州リフタスフェルト(Richtersveld)南部から、西ケープ州ダーリン(Darling)にかけてが原産です。
シルトと呼ばれる砂質の沈泥土壌で形成された平原や、岩の多いなだらかなスロープなどに自生しています。

種小名の 'britteniana' は、イギリス - キュー王立植物園の植物学者、ジェームズ・ブリテン博士(Dr. James Britten)の名をとって命名されました。

大きな株になると20cmほどの株高になる、やや大型のヒガンバナ科球根植物です。

ほとんどが地中に埋まった球根は細長い電球のような形状で、直径7-8cmほどの大きさに成長します。
球根が成長の限界を迎えると分球し、いくつかの球根が連なった株立ち状となります。

球根の先端から、筒状の葉鞘を伸ばし、そこから葉を展開します。
葉鞘は白からアイボリーをしていて、その表面には赤紫色のまだら模様が入ります。
この不気味ともいえる葉鞘の模様が本種の大きな特徴の一つです。

葉鞘からは灰緑色をした線形の葉を上に向かって伸ばします。
葉は螺旋状にうねるように伸び、細い葉鞘から一気に広がるように展開します。
毒々しい模様の葉鞘から細い葉がうねるようにワッと広がっている様子は、海の中のケヤリムシの仲間にそっくりです。

成長期が終わり、葉が枯れ落ちてしばらく経ってから、クリーム色から白色の大きな花を咲かせます。

成長は非常に緩慢で、種から育てた場合、開花するまでには8-10年ほどの年月が必要です。

なお、本種には 'Gethyllis britteniana subsp. bruynsii'(ゲチリス・ブルインシー)、'Gethyllis britteniana subsp. herrei'(ゲチリス・ヘレー)という2つの亜種が確認されていますが、両種とも生息量が少なく、詳しい情報がほとんどありません。

面白い葉をした種が多いゲチリスの中でも、毒々しいともいえる葉鞘の模様を持った本種はゲチリス好きには堪らない魅力があります。


【サイズ】

株高:約4.5cm(葉含む)

【科・属】

Amaryllidaceae Gethyllis
ヒガンバナ科ゲチリス属

【原産地】

南アフリカ - 北ケープ州リフタスフェルト(Richtersveld)南部から、西ケープ州ダーリン(Darling)にかけて

【置き場所】

葉が生え始めてからは、日光の当たる明るい場所で管理します。
また、ゲチリス・ブリッテニアナは通風の良い環境を好むので、風通しの良い場所で管理しましょう。

日光や風通しが弱いと、葉が徒長してだらしない姿になったり、葉のウェーブ具合が弱くなります。
また、成長期も蒸し暑く密閉された温室などで管理すると、球根が腐ることもあるので注意しましょう。

完全な冬型種であるゲチリス・ブリッテニアナは高温と蒸し暑さに弱いので、休眠に入る夏は風通しの良い涼しい場所で管理します。
通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると暑さによるダメージを減らすことができます。

【水やり】

成長期の秋と春は土が乾いてからたっぷりと水やりします。
多くのゲチリスはやや乾燥した状態を好みますが、ゲチリス・ブリッテニアナは成長期は比較的水分を好みます。

ただしあまり頻繁に水やりすると葉の巻き具合が緩やかになることもあるので、水のやりすぎには注意しましょう。

ゲチリス・ブリッテニアナは冬型種ですが、寒さが厳しくなる厳冬期は若干水やりを少なめにします。
蒸し暑くなり始めた頃から徐々に水やりを控え、葉が枯れた以降は涼しくなるまでは断水して管理します。

休眠中は基本的に断水しますが、月に1、2回ごく少量の水やりをすると球根の枯死が防げます。
その際はよく風のとおる涼しい夕方以降に用土を軽く湿らす程度に水やりし、朝までには用土が乾いているぐらいを目安にしましょう。

【肥料】

成長期の秋に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ゲチリス・ブリッテニアナは涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
寒さよりも夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。