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Aztekium valdezii

アズテキウム・バルデジー(紅籠)

Aztekium valdezii アズテキウム・バルデジー(紅籠)

新種の小型サボテン、アズテキウム・バルデジー

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price : ¥11,300

stock : 1


種の小型サボテン、“アズテキウム・バルデジー”です。


メキシコ - ヌエボ・レオン州東シエラ・マドレ山脈(Sierra Madre Oriental)が原産です。
標高600-700mに位置する石灰岩で形成された脆い岸壁に自生しており、イワヒバ類の間や岩の窪みに嵌まり込むように生えています。

種小名の 'valdezii' は、この植物の発見者でもあるメキシコの生物学者、マリオ・アルベルト・ヴァルデス・マロキン氏(Mario Alberto Valdéz Marroquín)の名をとって命名されました。
日本では“紅籠”(べにかご)という和名が与えられました。

2011年に生物学者のマリオ・ヴァルデス・マロキン氏によって発見され、2013年に新種として記載されました。

1999年に長らく属中一種のみとされていたアズテキウム属の2種目として 'Aztekium hintonii'(アズテキウム・ヒントニー)が発見されてから約20年超、第三のアズテキウムとなる小型種です。

発見当初、世界中のサボテン業界でビッグニュースとして扱われ、愛好家の中でも大きな話題となりました。
特に日本では希少サボテンの代名詞とも言える 'Aztekium ritteri'(アズテキウム・リッテリ:花籠)と同属の新種ということもあり、近年では珍しく和名まですぐに与えられたことからも、その歓迎ぶりが伺えます。

アズテキウム・リッテリ同様に小型種で、株の直径は最大で5-6cmほどの大きさに成長しますが、基本的には2-4cmほどの大きさのようです。
球体が成長限界を迎えると仔株を吹き、群生を形成します。

厚みのある陵を持った茎は球状から円筒状に育ち、茎の表面は深い横皺が規則的に刻まれています。
表皮は明るい緑色ですが、自生地ではより灰色がかった青っぽい色をしています。

既知のアズテキウム2種とアズテキウム・バルデジーの大きな違いは陵の数にあります。
アズテキウム・バルデジーは基本的に5陵(5角形)にしかならず、また陵の間にできる副陵ともいえる隆起がありません。

陵からは数mmのトゲを出しますが、トゲ自体はひしゃげたように上に向かって曲がっているうえ、平らで柔らかく、身を防御するための道具としては体を成していません。
またトゲは上部のみに集中し、陵の下部では脱落しています。

アズテキウム・バルデジーは同属のアズテキウム・ヒントニーと同じような、マゼンタカラーをした漏斗型の花を咲かせます。
ただし、より小型のアズテキウム・バルデジーは花のサイズもヒントニーと比較して小さく、直径1.5-2.5cmほどです。

発表された当初は違法に採取された株がごくわずかに出回る程度で手の届かない存在と思われたズテキウム・バルデジーですが、接ぎ木による栄養繁殖であっという間に増やされ、今では比較的入手しやすい存在となりました。
ただし同属他種同様に成長は極めて遅いため、ほぼ全てが接ぎ木で増やされた株か、継ぎ降ろされた自根株です。

発表された当初も違法採取を防ぐため正確な自生地は伏せられていましたが、それでもやはり違法に採取されているようです。
本種の自生している地域は約5平方キロ程度しかなく、当然のことながら種として持続可能な個体数も非常に限られています。
わざわざ違法に盗られた山木を購入せずとも今後は実生株なども出回るはずですので、その点も留意しましょう。


【サイズ】

株径:約φ2.5cm

【科・属】

Cactaceae Aztekium
サボテン科アズテキウム属

【原産地】

メキシコ - ヌエボ・レオン州東シエラ・マドレ山脈

【置き場所】

年間を通して明るい場所で管理します。
アズテキウム・バルデジーはアズテキウム・リッテリ同様に自生地では強い日光を避けるように、日光が長時間当たらない深い岸壁に生えていることが多いようです。

日光が強いと表皮がカザブタのようになって焼けてしまうため、寒冷紗などで適度に遮光した環境で管理しましょう。
とくに真夏の西日や、長期間断水する冬は日焼けやすいので注意しましょう。
ただし、あまりに日光が不足すると球体が徒長したり、腐敗してしまいます。

またアズテキウム・バルデジーは蒸し暑さを嫌うため、風通しの良い場所で管理します。

【水やり】

春から秋にかけての、気温が高い時期に成長します。
アズテキウム・バルデジーはその見た目にそぐわず、成長期は意外に水を好むため用土が完全に乾き切る前に水やりします。

また同属他種同様に根は非常に脆い繊維状のため、長期にわたる断水では細根が枯死しやすい傾向があります。

ただし大きな群生株ほど、潅水と乾燥のメリハリをつけて水やりするようにします。
水やりする際は風通しの良い場所で水やりし、用土が長時間湿ったままにならないように注意しましょう。

寒さが厳しくなる寒冷期は基本的には断水気味に管理します。

休眠期でも小さな株は細根が枯れないように、ごく少量の水やりをする場合もあります。
休眠期中に水やりする際は、天気の良い暖かい午前中にごく少量だけ水やりしましょう。

【肥料】

成長期に数度、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性化成肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。
また三大栄養素以外のマグネシウムや鉄、亜鉛などの微量元素の含まれた液肥も適度に与えてください。

【適温】

アズテキウム・バルデジーは断水した状態ではある程度の寒さに耐えることができます。
ただし小さな株や、日照時間が短い場所で管理する場合は暖かい場所で越冬した方が安全です。
冬の寒さよりも夏の蒸し暑さに気をつけましょう。