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Adenia pechuelii

アデニア・ペチュエリー

Adenia pechuelii アデニア・ペチュエリー

幽玄な雰囲気を持ったアデニア・ペチュエリー

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price : ¥33,400

stock : 1


玄な雰囲気を持ったアデニア属の王様、“アデニア・ペチュエリー”です。


アフリカ南西部の国、ナミビア - 沿岸部のウォルビスベイ(Walvis Bay)からアンゴラとの国境を流れる川、クネネ川(Kunene River)河口流域にかけてが原産です。
石灰岩で形成された岩山の岩の割れ目や窪みに溜まった僅かな土壌に根を降ろし自生しています。

種小名の 'pechuelii' は、19世紀にアフリカ中央部の研究に尽力したドイツ人教授、モーリッツ・エドゥアルト・ペシェル-レッシェ博士(Dr. Moritz Eduard Pechuël-Loesche)の名をとって命名されました。

半球状の塊茎から上に向かって長い枝を伸ばす中型のトケイソウ科コーデックスで、現存する最大の成株でも60cmほどの直径にしか成長しません。

塊茎の表面は、青みを帯びた灰褐色から青磁色をしており、厚い表皮を備えて自生地の過酷な日光から身を守っています。
表皮は滑らかで、硬くしっとりした質感は岩石のような印象を受けます。
小さな株のうちは塊茎はほとんど地面に埋まっており、表皮の色も鮮やかな緑色をしています。

塊茎の上部からは先細りの長い枝をまっすぐ上に向かって伸ばします。
枝は最大で1mほどの長さにまで伸び、枝の数は成長に伴い増えていきます。
休眠期になると枝は半分ほど枯れこみますが、枝自体は永続的に残り続け、年月を経た株ほど枝の数は増えていきます。

大株になるとかなりの数の枝を伸ばしますが、半球状の塊茎からたくさんの枝が生えたその姿はまるでヤマアラシやハリネズミのようにも見えます。
枝のところどころからは、ややくすんだ緑色をした披針形の葉を展開します。

なおアデニア・ペチュエリーは雌雄異株であるため、単株では受粉はしません。
成熟した雌株は受粉すると赤く小さな実を結実させます。

繁殖方法は基本的には実生ですが、挿し木することも可能です。
ただしその場合はでっぷりした幹(塊茎)は形成されないか、長い年月をかけても少し株元が膨らむ程度なので、アデニア・ペチュエリーならではの独特の株姿を楽しみたい場合は実生株を育てましょう。

アデニア・ペチュエリーは数ある塊根植物の中でも特に成長が遅く、開花するまでには30-40年ほどの年月が必要と言われています。
また、非常に寿命が長いことでも知られ、現地に自生している最も古い株は1,400-2,000年以上生きているのではないかと推測されています。
それだけの年月を経ても株の直径が50-60cmにしかなりませんので、その成長の遅さが顕著に表れていますね。

また、一部の多肉植物以外は生存できないような過酷な環境に自生しているためか、もともと個体数も少ない上に乱獲が進み現地では数が非常に少なくなっているらしく、今では30-35程度の母集団しか確認されていないようです。

昔は山採りの現地球の大株が出回ることもあったようですが、今では小さな実生株や挿し木株、成長も比較的早く丈夫な 'Adenia grauca'(アデニア・グラウカ:幻蝶かずら)に接ぎ木された株がまれに出回る程度です。
いつかは現地株のような見事な株にすることを目標に、小さな株でも長い時間をかけてゆっくりじっくり育ててみてください。


【サイズ】

株高:約27cm
※挿木株

【科・属】

Passifloraceae Adenia
トケイソウ科アデニア属

【原産地】

ナミビア - ウォルビスベイ(Walvis Bay)からクネネ川(Kunene River)河口流域にかけて

【置き場所】

年間を通して日光のよく当たる明るい場所で管理します。

アデニア・ペチュエリーは日光を非常に好みます。
日光が不足すると枝の徒長を招いたり、株の腐敗や害虫の発生を誘発します。

また風通しの悪い場所も嫌います。
硬く締まった株に育てるためにも、成長期は屋外の日光がよく当たる風通しの良い場所で管理しましょう。

【水やり】

アデニア・ペチュエリーは春や秋の朝晩が涼しく、日中の気温がそれなりに上がる季節に成長します。
成長期は用土が乾燥してからたっぷりと水やりします。

アデニア・ペチュエリーは基本的に乾燥気味に育てますが、あまり水を切りすぎると成長期でも葉を落とすことがあります。
株の様子を見ながら葉を落とす前に水やりするようにしてください。

ただし過湿は極端に嫌いますので、水はけの良い鉢・用土を用いるように注意してくあdさい。

葉を落とし始め、休眠に入り初めてからは徐々に水やりの回数と量を減らし、次に葉が展開し始めてくるまでは断水気味に管理します。
本種は成長期と休眠期が見極め辛いため、株の様子を見ながら水やりの頻度や量を調整する必要があります。

休眠中も株全体へのシリンジや、細根が枯れない程度のごくわずかな水やりで細根の枯死を防ぐと休眠開けの立ち上がりが良くなります。
ただし休眠期の水やりは根腐れのリスクも高いため、くれぐれも慎重に行ってください。

芽吹きだした際は、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の春から秋にかけて、微量元素が不足しない程度に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性の化成肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

アデニア・ペチュエリーは根のよく張った株であれば、断水に近い状態である程度の寒さに耐えることができます。
寒さに当てる場合は日中は鉢や用土、株自体を日光によく当てて温めてください。
ただし夜間の最低気温が5度以下になる厳冬期は暖かい場所に取り込んだほうが安全に越冬できます。
また、活着前の株や小さな株もあまり寒さに当てないように管理してください。