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Dioon edule

ディオーン・エデュレ

Dioon edule ディオーン・エデュレ

直立した葉が美しいメキシカン蘇轍

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price : ¥17,900

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キシコを代表する美種ソテツ、“ディオーン・エデュレ”です。


メキシコ - タマウリパス州からヌエボレオン州、ベラクルス州といったメキシコ北部一帯が原産です。
標高 1,500メートルまでの落葉性広葉樹の森や、メキシコから米国南西部にかけて連なる東シエラ・マドレ山脈の丘陵の草原などに自生しています。

種小名の 'edule' は“食用の”という意味があり、ラテン語の 'edulis'(食用の、食べられる)に由来しています。
なお、多くの蘇鉄は植物本体や種子も含め有毒ですが、本種の種子は茹でたり焙煎し、毒抜きすることでメキシコではトルティーヤの具材として比較的一般的に食用とされる場合もあることからこのような種小名が与えられたようです。

ザミア科サゴソテツ属に属する中型の蘇鉄で、気の遠くなるような年月を経た古木になると幹の高さは3mに達するとされています。

株が小さいうちは幹は球状に育ち、直径30cm前後に達すると縦に伸び始めます。
多くの場合、株が成熟するまで単幹で育ちますが、まれに小さな株のうちから旺盛に仔株を吹き群生することもあります。

幹は鱗片のような葉柄の付け根の跡で覆われています。
鱗片は年月を経ると濃い茶色から黒褐色へ変化します。

成長期になると幹の先端から葉を直立するように伸ばします。
葉は青みがかった灰青色で、整然と小葉が並んだ姿は非常に繊細な美しさを誇ります。

葉は最大で1mから1.3mほどの長さに伸び、放射状に広がるように展開されます。
ディオーン・エデュレの特長として、同属他種は葉柄にトゲを有するものが多いのですが、本種は葉の硬化に伴いトゲが脱落する特徴があります。

株が成熟すると大きな松毬のような花(厳密には球果)を幹頂に形成します。
球果は雌花(雌球果)の方が大きく、充実した株であれば高さ30cmほどの大きさまで成長します。
成熟した球果がうまく受粉すると卵形でベージュからクリーム色をした種を結実させます。
ディオーン属全般にいえますが開花までは長い年月が必要で、種から育てた場合は15-20年近く経過しないと開花しません。

なお本種ディオーン・エデュレには亜種/変種として、北部に自生し葉の小葉が小さく幹も小型の 'Dioon edule ssp. angustifolium'(ディオーン・アングスティフォリウム)という種が知られています。

成長の遅い種の多いザミア科の蘇鉄の中でも本種の成長速度は極めて遅く、握りこぶし程度の大きさの株でも10年は経過している場合もあります。
株の成長限界ともいえる3m近い高さの株は、一説によると1000年から1,500年近い樹齢とされています。

本種は暑さ・寒さにも極めて強く、日本の蘇鉄(Cycas revoluta)とは明らかに異なる美しい葉姿を持った、非常にお勧めの蘇鉄です。


【サイズ】

幹径:約φ7.5cm
株高:約45cm
※旧葉はいずれ枯れ、新しい葉と入れ替わります。
※ディオーンは一時的に葉がない状態になる場合もあります

【科・属】

Zamiaceae Dioon
ザミア科サゴソテツ属

【原産地】

メキシコ - タマウリパス州、ヌエボレオン州、ベラクルス州

【置き場所】

年間を通して直射日光のよく当たる場所で管理します。
ディオーン・エデュレは日光を非常に好むため、栽培環境下でもっとも日当たりの良い場所で育てましょう。

日光が不足すると葉が徒長したり、病気や害虫に弱い貧弱な株になってしまいます。
また風通しの悪い場所も嫌うため、通風にも注意しましょう。
本種は屋外で一切遮光せず、直射日光に長時間当て育てると丈夫で美しい株に育ちます。

【水やり】

成長期の春から初秋にかけては用土が乾燥しきる前にたっぷりと水やりします。
ディオーン・エデュレは株が若いうちは比較的水を好み、水分が不足すると葉が脱落する場合があります。

秋に入り涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、気温が上がるまでは水やりは控えめに管理します。
寒い時期に水やりする場合は好天の続く気温が高い日を狙って午前中にごく少量の水やりし、気温の下がる夜間までにはほぼ乾いている程度にします。

気温が上がってからもいきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性の化成肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ディオーン・エデュレは非常に寒さに強く、よく根が張り、適切な環境で育っている株であればマイナス10度程度までは問題なく耐えるとされています。
ただし寒さに強いとはいえ、常時低温に晒されると株も弱り、根腐れを誘発します。
また寒さに当てる場合、用土は乾燥気味に管理しましょう。
極端な低温に耐えられるのは一時的であり、寒い時期でも日中はふんだんに日光に当てて株の体力を回復させましょう。

また、小さな株や根が充分に張っていない活着前の株はあまり厳しい寒さに当てないほうが安全に越冬できます。