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Operculicarya hyphaenoides

オペルクリカリア・ヒファエノイデス

Operculicarya hyphaenoides オペルクリカリア・ヒファエノイデス

美しい葉と樽状の樹形が魅力の希少種、オペルクリカリア・ヒファエノイデス

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price : ¥633,900

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しい葉と樽状の樹形が魅力の希少種、“オペルクリカリア・ヒファエノイデス”です。


マダガスカル - 北から南まで島の全域に局所的な分布が確認されていますが、自生している場所は非常に限られ、島南部トゥリアラ州のツィマナンペツツァ国立公園(Tsimanampetsotsa National Park)、ベマナンテツァ(Bemananteza)、サン=トーギュスタン(Saint Augustin)が主な自生地として知られています。
標高300mまでの乾燥性の疎林や、岩の多い丘陵のブッシュなどに自生しています。

種小名の 'hyphaenoides' は、“ヒファエネのような”という意味があり、'Hyphaene' + '-oides'(xxに似た)の合成語です。
これはオペルクリカリア・ヒファエノイデスの果実がマダガスカルにも分布するヤシ科のヒファエネ属(ドームヤシ属)の果実に似ている点から命名されたようです。

長い年月を経た大きな株でも直径50cm、高さ1-2mほどの大きさにまでしか成長しない中型のウルシ科コーデックスプランツです。

塊根植物の中でも絶大な人気を誇る 'Operculicarya pachypus'(オペルクリカリア・パキプス)に似た見た目をしていますが、本種の方が圧倒的に流通量が少なく、自生地の個体数も少ない極めて希少なオペルクリカリアです。

幹は樽状から円筒状でパキプスに似た樹形となりますが、本種の方がやや細長く育つ傾向があります。

またヒファエノイデスの表皮は古株になると多少隆起はしますが、基本的にはあまり凹凸がありません。
一方パキプスの表皮は泡立ったようにデコボコとなる点で違いが確認できます。

パキプスのシルバーグレーの表皮に対し、ヒファエノイデスはやや白っぽい色をしています。
特に小さい株のうちは表皮の白さが目立ちますが、大株になるにつれ茶褐色やグレーへと変化していきます。
ただし、細い枝は大きな株でも白っぽい色をしています。

成長期になると、幹の先端から旺盛に枝を伸ばします。
パキプスほどではありませんが、枝は緩やかにジグザグしながら伸びていきます。
ヒファエノイデスの枝はあまり分岐せず、一本の枝が長くまっすぐに伸びていく傾向があります。

枝からは鮮やかなグリーンをした羽状複葉の葉を展開します。
この可愛らしい葉もヒファエノイデスの大きな特徴の一つで、パキプスに比べて小葉が多く並び、上に向かって反りかえるように生えてきます。
葉の表面にはごく短い微毛が生えており、ツヤツヤした葉をしたパキプスやデカリーに比べると、ふんわりとした印象があります。

大きな株にならないと開花しませんが、五数の花弁を持った小さな花を咲かせます。
花弁の外側が濃いピンク、内側が薄いピンク色の可憐な花です。
また種小名の元にもなったようにヤシ科のヒファエネ属の果実に似た、ピンク色がかった薄紫色のレーズンサイズの実を結実させます。
本種の果実はオペルクリカリア属の中でも最も大きいとされています。

なおヒファエノイデスはしっかり活着した株はとても丈夫ですが、山採株の発根が難しいとされるオペルクリカリア属の中でも特に発根が難しく、直根が切り取られて輸入されたほとんどの株が活着せずに枯死します。
自生地でも非常に数が少なくなってきているとのことなので、手に入れる際は注意してください。

成長は非常に遅く、実生で育てた場合でも幹が小指程度の太さになるには10年以上の年月が必要です。
株がある程度の大きさになるとやっと幹が太りだしますので、長い目で気長に育ててください。


【サイズ】

幹径:約φ7cm
株高:約50cm(葉含む)

【科・属】

Anacardiaceae Operculicarya
ウルシ科オペルクリカリア属

【原産地】

マダガスカル - トゥリアラ州のツィマナンペツツァ国立公園(Tsimanampetsotsa National Park)、ベマナンテツァ(Bemananteza)、サン=トーギュスタン(Saint Augustin)

【置き場所】

一年を通して直射日光のよくあたる明るい場所で管理します。
オペルクリカリア・ヒファエノイデスは日光が不足すると細い枝が徒長し、まとまりのない、だらしない姿になってしまいます。
温室などで管理されていた株を直射日光下に置くと葉が若干焼けることがありますが、なるべく長時間日光に当てたほうが締まった良い株に育ちます。

また、かっちりとした形良い株にするためにも風通しの良い場所で管理しましょう。

【水やり】

成長期の夏は用土が完全に乾燥する前にたっぷりと水やりします。
風通しの良い屋外の直射日光の当たる場所では真夏は毎日水やりしても問題ありません。
梅雨明け以降は雨ざらしにし、雨風に当てた方が調子よく育ちます。

秋に入り涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春までは基本的に断水管理します。

ただし休眠中も月に数回、軽く用土を湿らせると細かい根が完全に枯死することが防げ、翌春以降の立ち上がりが良い場合があります。
寒い時期に水やりする場合は好天の続く気温が高い日を狙って午前中にごく少量の水やりし、気温の下がる夜間までにはほぼ乾いている程度にしましょう。

春になると葉が徐々に展開し始めますが、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきましょう。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

オペルクリカリア・ヒファエノイデスは寒さに弱いので冬は暖かいところで管理します。
葉を落とした後の休眠期も、硬い表皮の下の葉緑素で光合成を行って寒さに対する体力を静かにつけています。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。