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Aloe pillansii

アロエ・ピランシー

Aloe pillansii アロエ・ピランシー

威風堂々とした巨木アロエの王様、アロエ・ピランシー

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price : ¥218,400

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厳な雰囲気を持った巨木アロエの王様、“アロエ・ピランシー”です。


南アフリカ - 北ケープ州リフタスフェルト(Richtersveld)一帯の砂漠地帯が原産です。
標高200-1,000mの範囲に連なる岩山の砂や土がほとんどないような山腹や、枯れ川の近くの砂利の土壌に自生しています。

種小名の 'pillansii' は、南アフリカのカーステンボッシュ国立植物園の設立にも貢献した地元の植物学者、ネヴィル・スチュアート・ピランズ博士(Dr. Neville Stuart Pillans)の名をとって命名されました。


ツリーアロエ(Tree Aloe)と呼ばれる本木性の大型アロエの一種で、500種を超える全アロエ属の中でも最も大きくなるアロエの一種です(もう一種は 'Aloe barberae'(アロエ・バーベラエ))。
成熟しきった大株は高さ10-12m、最も大きな個体は15mもの高さに達します。

なお本種は大型のツリーアロエとして有名な 'Quiver tree' こと、'Aloe dichotoma'(アロエ・ディコトマ)とよく似た見た目ですが、様々な点で相違が見られます。
そのため英名では 'Giant quiver tree'、または 'Bastard(偽の) Quiver Tree' と呼ばれています。

アロエ・ピランシーは他のツリーアロエに比べて株が小さなうちから幹が太く、ずんぐりとした株姿が特徴です。
栽培環境下においては株が小さいうちは株元は太らず、株元から先端までほとんど同じ太さをしています。

成長に伴い幹が分岐し、株の先端付近が重くなるにつれて株元の幹が太りだします。
天を突くような高さの成株は株元の直径が1-2mにまで達し、細長いボトルのような樹形となります。

大きく成長すると幹の先端から分岐し始めますが、分岐するまでには長い年月がかかり、株の高さが2-3mに達するまではなかなか分岐しないようです。
なおアロエ・ピランシーは分岐する際は二股に同じ太さの枝が分かれて分岐する特徴があります。

幹は灰色がかった白い樹皮で覆われています。
株が成熟してくると古い樹皮は紙のように剥がれ始め、下から白い粉状の物質で覆われた新しい樹皮が出てきます。
この粉状の物質は太陽光を反射し、熱や乾燥から身を守るためとも考えられています。


幹の先端からは三日月形の多肉質な葉をロゼット状に展開します。
アエロ・ディコトマに比べてアロエ・ピランシーの葉は短く幅広で、大きな株でも30-40cmほどの長さです。
葉の表面は青白い緑色で、非常に滑らかな質感です。

株が数mを超えないと開花しませんが、ロゼットとなった葉の一番下についている葉(古い葉)の葉腋から花序を伸ばし、円筒形をした総状花序の花を咲かせます。
花の色は明るい黄色からクリーム色をしています。


本種は最も大きなアロエの一種であるにも関わらず成長が極めて遅く、高さ1m未満の若い株は1年で1-2cmしか成長しません。
太い幹が形成されてくるまでにも10年以上かかり、葉も一年に1-3枚程度しか展開しません。
肥培すればもうすこし早く成長しますが、本種は幹が徒長しやすいため硬作りがお勧めです。

株の高さが1-2mを超えてくると、株の大きさに比例してわずかに成長スピードは上がりますが、それでも年間2-3cmの成長スピードと言われています。
本種の自生地の南限である北ケープ州の南回帰線上の岩山に自生する8m超の株は、樹齢380年を超えるそうです。

なお本種は大株になるほど根張りが弱く、そこそこの大きさの株でも太い根を数えられほど出す程度です。
小株は新しい根を出しやすいのですが、大株は移植に弱く、根を落とした状態からの回復は難しいところがあるのが難点です

本種は絶滅の危機が非常に高い植物としてワシントン条約の【附属書?】に分類されています。

自生地のリフタスフェルトは地球規模の急激な環境変化の影響で数年間雨が降らないようなことが続き、ギリギリの状況で生きながらえてきた大きな株ですら枯死してきているようです。
またヤギやロバの違法な放牧によって若い株や小さな株、発芽した幼苗の保護に必要な下草までもが食べられ、次世代に繋がる若い株がほとんどないといった事態が発生しています。
今となっては野生環境下では本種は数百株、開花・結実が可能な成木は100本未満とされ、絶滅の可能性が極めて高いアロエの一種とされています。

幸いにも各地の植物園やナーセリーなどで生き伸びている株から取れた種で増やされた実生株がごく稀に出回ります。
性質はやや気難しいところがありますが、リフタスフェルトの象徴ともいえる本種の壮大な株姿を目指して栽培に挑戦してみてください。


【サイズ】

株高:41cm(鉢上)

【科・属】

Liliaceae Aloe
ユリ科アロエ属
※アロエ科(Aloaceae)、ススキノキ科 (Xanthorrhoeaceae) とする場合もある
※最新の分類体系はキジカクシ科ツルボラン亜科アロイデンドロン属

【原産地】

南アフリカ - 北ケープ州リフタスフェルト(Richtersveld)一帯

【置き場所】

年間を通して直射日光の長時間当たる場所で管理します。

アロエ・ピランシーは日光を非常に好みます。
日光が不足すると幹が徒長し、間延びした株となりがちです。
特にアロエ・ピランシーは栽培環境下では徒長しやすく、ヒョロヒョロとした貧弱な幹の個体が多く見られます。
可能な限り長い時間直射日光に当て、幹が太く詰まった株に成長するよう栽培しましょう。

アロエ・ピランシーは風通しの悪い環境を嫌います。
蒸した温室内や締め切った室内で管理すると根腐れや害虫の発生を誘発します。
なるべく風通しの良い場所で管理し、シーリングファンや扇風機で風を送るように工夫してください。

【水やり】

アロエ・ピランシーの自生するリフタスフェルトは冬にわずかな雨の降る冬季降雨地帯です。
そのため、アロエ・ピランシーは春と秋の涼しい季節に最も成長します。
成長期は用土がしっかり乾燥してから水やりします。

アロエ・ピランシーは過湿にとても敏感なうえ、水を多く与えると簡単に徒長します。
くれぐれも水のやりすぎに注意してください。

アロエ・ピランシーは涼しい季節に成長しますが、厳冬期の水やりは控えめに行います。
気温の高い日に少量の水やり、または株全体へのシリンジ程度でも構いません。

夜間の最低気温が上がってくる春先から徐々に水やりの回数と量を減らし、休眠期にあたる初夏から初秋にかけては断水気味に管理します。
気温の高い時期に水やりは根腐れの可能性が最も高いため注意してください。
休眠期は月に数回、夕方以降の涼しい時間帯に株全体にシリンジする程度で構いません。

【肥料】

成長期に数回、ごく薄めた液肥を与えます。
水やりと同様、多く施肥すると幹が細長く徒長します。

微量元素が不足しない程度に施肥し、緩効性の化成肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。
くれぐれも多肥には気を付け、締め気味に育てましょう。

【適温】

アロエ・ピランシーは寒さには比較的強く、よく根の張った大株であれば0度近い気温に耐えることができます。
ただし寒さに当てる場合は乾燥気味に管理するようにしてください。

活着前の株や小さな株は寒さに弱いため、根が充実するまでは暖かい場所で管理しましょう。

また寒さに強いとはいえ、極端な寒さは嫌います。
日中はふんだんに日光に当て、株の体力が回復するようにしましょう。

雪が積もるような厳冬地や、頻繁に0度以下になるような地域は室内で管理したほうが安全に越冬できます。

【害虫】

アロエ・ピランシーは根ジラミやカイガラムシがつきやすく、乾燥する冬は特に注意します。
これらの虫は湿度を嫌うため、霧吹きでたまに水をかけてあげるとある程度予防できます。
もし害虫がついてしまった場合は、薬剤を散布するか綿棒などでこすり落としましょう。